錦織精彩なく敗戦 銅をかけてナダルと対戦へ!







 錦織は第1セット最初から動きが悪かったですね。
 そもそも住む環境からゲームコートの環境まであらゆる面で普通のツアーと違うので、コンデイション作りに苦心する点があったと思いますが、大会通じてみていると昨日はコンデイション的にピークアウトしていた気がします。それと疲労。こちらの疲労の方が大きな要因かと思いますが、昨日の2時間超のモンフィス線との死闘のあと、18時間しか空いていません。これではなかなかリフレッシュできないのもやむを得ないでしょう。
 このコンディションの悪さや疲労が動きを悪くしていました。試合で最も感じたのは、追いついたように見えながら、実際にはコンマ何秒の遅れがあるために、球際でとらえきれず、大きくはじく場面でした。そもそも一歩目が早く動き出せていたら、もっと余裕を持って返せたでしょうし、また身体のキレ(回転力)があれば、球際での強さが発揮できたと思うのですが、そこが悪かったのでしょう。
 また、マレーに対して攻めきれていない場面も多かったです。気持ち的には攻めに行ったとは思うのですが、どうしても動きが悪いのでリターンが浅くなる、そこを狙われていました。そうなるとお決まりの悪循環パターンで、深くコーナーを突いて返そうとすると、エンドアウト・サイドアウトになったり、ネットにかかったりしてエラーが増えるわけです。
 そして、言われているように、サービスも良くなかったですね。ファーストの確率が低く、リズムが作れない上にセカンドを狙われる・・・
 とにかく、錦織の悪い部分だけ目立ってしまった気もします。もちろん、随所に良いプレーもありましたが、そりゃそうだ、世界ランク7位ですもの、光るプレーはできて当たり前! 問題はそれがコンスタントに続くかどうかですが、それが昨日の錦織の状態だと続かないからこそ、負けたわけです。
 逆にマレーはコンデション良かったです。特にカバーリング力が光りました。どう見てもウィナー級のショットをしっかり深く返す技術は素晴らしいです! ただ、これも、結果だけ見るとそうなのですが、実はその前の攻め方が足りないのです。ウィナーを取る前のショットでどの程度態勢や意識や予想を崩せるかが、その後のショットでウィナーになるかの分かれ目なのですが、昨日の錦織の状態だと、なかなか連続していいショットが出ないため、ウィナーになりきれないのでしょう。
 マレーのサーブ力に関しては当たり前で、今さら褒めることではない気がします。

 錦織がマレーに追いつけないのか、という質問に関しては答えようがないと思います。昨日のようなコンデイションや状態の中では難しいと思います。仮に昨日の動きが錦織本来の動きだとすれば、このあと勝つのは難しいでしょう。
 しかし、私が見る限りでは、昨日の動きは錦織本来の動きとはほど遠かったと思います。ゆえに、錦織本来の動きさえできれば、まだまだチャンスはあります。それがどの位のチャンスになるかは、その時の動き次第ですからね。

 さて、3位決定戦は、ナダルになりました! う~ん・・・ いや、今のデルポトロを考えると、デルポトロじゃなくてよかったのかもしれませんが、でもナダルか・・・強敵ですよね。 昨日の試合も、デルポトロの調子は良かったのですが、加えてダブルスにも出ていたナダルの疲労感もあったと思います。ダブルスは昨日で終了で、今日は試合ないので、ナダルはある程度フレッシュな状態で臨めますので。。。

 でも、まぁこれがオリンピック最後の試合! とりあえず、あれこれ考えずに、全力でぶつかる姿を見せてもらいたいと思います!!






第2セット 錦織 4-6 マレー
2S-10G デュースにまでもつれこませるがマレーキープでマレー勝利!
2S-9G 錦織が取りあえずキープ
2S-8G マレーがしっかりとキープ!
2S-7G 錦織が苦しみながらキープ、流れを引き戻せるか?
2S-6G マレーサービスさえわたる、ラブゲームキープ!
2S-5G マレーがラブゲームでブレイクに成功!
2S-4G マレーがキープ
2S-3G 錦織がキープ
2S-2G マレーがキープ
2S-1G 錦織ナイスロブでキープ

第1セット 錦織 1-6 マレー
1S-7G 33分であっという間にマレーが第1セットを取る!
1S-6G 錦織イージーミスでブレイクを許す!
1S-5G マレーがサーブの制限時間を越えたと警告を受けるが、マレーキープ!
1S-4G デュースからブレイクされる
1S-3G 錦織0-30まで行くもマレーキープ ただマレーも万全ではないぞ!
1S-2G 錦織キープ
1S-1G マレーのサービス絶好調!マレーキープ!






★ライブスコア  錦織圭vsアンディー・マレ-