貫禄勝ちで徐々にコンディション上向きへ



 完全なな状態に比べれば、総体的にまだまだの状態ですが、それでも相手の苦手とするバックを中心に粘り強くつき、要所要所でナイスショットを取りながら、気がつけばブレイクされることなくストレート勝利でした。この辺の安定性はさすがに世界トップ10プレイヤーです!







  試合前半から相手の苦手とするバックを攻め、あるいはボディへのショットで、重心を左にかけさせておいてからの、最後はバックのダウンザラインで決めるというパターンがよくはまっていました。
 サーブは前回よりはややスピードは出ているようですが、まだまだという印象です。ただ、ファーストの確率が上がった点と多彩に変化をつけていた点が非常によかったと思います。また左右や前後の動きに関しては全く問題ないと思います。また、前回の試合に比べて、ウィナーが取れ、逆にアンフォーストエラーが少なくなっている点も、徐々にコンディションが上がっているように思われます。
 ただ、実際には、左わき腹は完治しているわけではなく、まだまだ何とも言えない状態のようです。

  前日とはうって変わってストロークとサーブの精度が上がった錦織だが「(相手の)リターンとサーブがかなりさえていたので、かなり苦労しました」と感想。それでも「苦しい流れでしたけど、最後はプレッシャーかけて決められたと思います」と語った通り、サービスゲームを一つも落とさず、ストレートの快勝した。
  不安視される左脇腹痛は「僕もなんとも言えない。100パーセントではないので、完治したとは言えない」としながら「まだ痛みもないので、(今後は)様子を見ながらになっていくと思います」と慎重な姿勢をのぞかせた。(スポニチ)

 さて、QF準々決勝の相手はディミトロフとなりました。カルロビッチ先生ではなくラッキーだったのではないしょうか。ただ、ディミトロフがやさしい相手という意味ではありません。やはり今までの試合に比べれば数段難しい試合になると思いますが、ポイントとしては、ディミトロフのサーブをどの程度しのげるかと同時に、錦織のサーブがどの程度通じるかという点になるでしょう。ある程度ラリーに持ち込めれば、錦織優位は揺るがないですので、ロングゲームに持ち込みたいところです。


◆第1セット

◆第2セット






★詳細スコア







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